手まりができるまで

土台作り。もみがらをビニール袋に入れ口を結び、針で小さい穴を数ケ所あけて中の空気を抜きます。化繊の極細毛糸で巻きながら丸くしていきます。
途中で何度も手で丸くなるようにしながら形を整えて、中のもみがらが見えなくなるまで巻いていきます。
次に、土台の地色になる糸(写真では白色のしつけ糸のような地巻糸)で形を整えながらムラなく糸が同じところで列ばないように気をつけて巻きます。巻き終わったら、糸端は針に通して何度もくぐらせて土台は出来上がり。
土台のまりの、一ケ所に針で紙テープの端をとめ、そのテープを一周させます。これと同じ長さのテープを三本作ります。その内の二本はそれぞれ四等分に折り、折り目に少し切り目を入れて、もう一本は同じ様に八等分に切り目を入れておきます。先の二本を、上を北極、下を南極として、極の部分で互いに直角になる様にまりへタテに巻きます。次にタテのテープの中央の切り目のところを結ぶ赤道の位置に、残りのテープの切れ目を合わせて正確に巻きます。
テープのそれぞれの切り目に待ち針を打っておきます。針に地割用の糸を通し、北極から出て赤道に打った待ち針を通り、南極を通り一回りして北極の待ち針の所で右へ回って同じことを繰り返します。ゆるみがない様にしっかり巻き、最後の北極に帰る前の南極の所で全部の糸をまとめます。この時、糸がはずれない様に気をつけて、最後に北極の根元でしっかりまとめて止めます。
次に赤道の線を入れます。八等分の地割りの上の待ち針の根元に針を出し、地割りの糸を交差するたびに、糸とまりをすくって止め、一回りして単純八等分が出来上がり。
地割りに、赤道より上のところへ各々待ち針を打ちます。
待ち針の根元から針を出し、右となりの地割りの中心(北極)の少し下を右から左へすくい、またとなりの下の待ち針の所を右から左へすくいます。すくったところの待ち針は抜いておきます。
一回りしたら、はじめの出発のところの左側の待ち針に移動します。同じことを繰り返します。
色糸を変えて、先の出発したところより少しづつ下がって同じことを繰り返します。赤道の少し上までかがります。
何度も繰り返していくと、この様に出来上がります。
赤道の上下がかがれたら、帯を巻きます。赤道の金糸を中心に好みの色で上下8本づつ巻きます。
帯の巻き出来上がり。
帯の上を金糸などで千鳥かがりをします。
「八等分の八重菊」の出来上がり。

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